映画『星を追う子供』を見て

新海誠監督が最初は一人でアニメを作ったというのを知って、改めて映画に興味をもって見た作品。
内容はアガルタという地下世界から来た少年「シュン」と出会い、シュンの死をきっかけに地下世界アガルタに旅立つという内容。
登場キャラクター

主人公アスナ。
アスナは成績優秀でクラスの委員長。どこか今の世界に違和感を感じていて、自分の本当の居場所はどこか別の場所にあるのではないかと感じている。
普段は家の近くの森を抜けた先の丘で、父親の形見である鉱石ラジオを使って音声を聞いている。
アスナの感じている自分の居場所はどこか別にあるという感覚を自分もよく感じるので、割と直ぐに感情移入ができた。
アスナは母親が看護師をしていて、家にほとんどいない所も、家族と一緒にいられない寂しさを感じる共感部分ですね。

にゃんこ先生(CV井上康彦)。
アスナがシュンの死に心を痛めている間にしれっと学校へやってきた森崎という教師。
その正体は地下世界アガルタを狙う組織の一員で、その調査の為にアスナの住む村?にやってきた。
キャラクターの前に声がカッコよくて、こんな声になりたいと思いながら見ていた。
亡くした妻を生き返らせるために、地下世界のアガルタに行きたがっている。
理由も非常に好感が持てるけれど、作中で見せるアスナへの冷たい態度や粗野な振る舞いがあまり好きになれない。
目的のためなら何でもやるという、実行力の鬼だから、ビジネスで大成功しそうだなあ。

シュンの弟シン。
行動力溢れる少年。
考えるよりも先に体が動くタイプ。
兄シュンが持ち出してしまった、アガルタ世界と地上世界を繋ぐゲートを開く石を回収しにやってきた。
アスナに冷たく当たることもあるが、基本的には優しくて最後までアスナを助けてくれる優しい子。
他にも登場キャラクターはいるけれど、それは本編を見てのお楽しみ。
所感
面白く見ることができた。
wikiにも書いてあったが、新海誠監督はこの映画を日本の伝統的アニメの作り方で映画を作ることを目標としていたそうで、ジブリっぽいなと見ていて感じた。
映画としてもアニメとしても私はとても交換が持てた。
この映画の中で一番印象に残り心に残っているシーンがある。
映画の終盤でアスナがずっと感じていた自分の居場所はどこかにあるという感覚についての答え。
それは「寂しかった」というシンプルなものだった。
価値観や意見を共有できる相手が居なくて、一人で過ごしていることが多い自分にとっても響く一言だった。
寂しい・人恋しいと感じる気持ちが、どこかに自分と分かり合える人たちがいるんじゃないか、自分のことを理解してくれる人たちに出会えるんじゃないかと感じるのだと思う。
映画の中でこれが伝えたいメッセージだったんじゃないかと感じた。
私も自分なりの方法で自分が感じていることや発信したいこと表現したいことを伝えていき、多くの人と意見や考え・アイデアを共有していきたいなと思います。
きっとそれが悔いのない人生に繋がると信じて。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません