新しいことを始められない方へ「手段と手法に囚われる」
何か新しいことを始めようとするときに、まず学ぼうとしたり、技術の向上を図ることはないですか?
私は少なくともついつい、技術の向上を図ろうとしてしまいます。
例えば、絵を描きたいなと思ったときには絵を描くのではなくて、絵を上手になるための書籍を買ってきて、上手になってから、絵を描こうと考えるのです。
この画像はアリエッティの模写です。特別に上手ではないですが、アリエッティの映画が好きで、久しぶりに見て思わず書いてしまいました。
技巧的な面でいえば確かに優れて等いないでしょう。けれど、描いているときはとても楽しく充実した気分でした。
一方絵を描くために、絵の練習の書籍を継続していた時はとてもつまらなかったです。
上手になるまでは絵ではないという謎の強迫観念にさらされていたのです。
絵を描くことが目的と言っても良いでしょう。絵を描くことで、名声を得たり、お金を儲けたりとかは一切考える必要などないのに、なぜかうまくなってからやろうとしてしまいます。
本当に大切なこと
私たちの人生の時間は非常に限られています。
オリバー・バークマン著者の「限りある時間の使い方」という書籍の中で、人生は4000週間しかないという話が出ます。
4000週間と聞くと非常に短いような感じがしますね。
しかし、私たちはこの限られた時間の中で自分のやりたいことをやるしかないのです。
だというのに、上手であるとか状況が良いとかそんなことを考えていられるでしょうか?
私自身、ずっとやりたいと思っていることがありました。
それは声優となって、キャラクターを演じたいということでした。
しかし、収入の面と現実を直視するのが嫌でいつかやる、いつかやると先延ばしにしたり、声優になるならまずは養成所でその為にはお金がいるな…今度やろうというように先延ばししていました。
しかし、私たちには時間がないのです。
今この瞬間にやりたいことをやるのです。
そして大切なことはやりたいことを果たしている状態をイメージしたり、果たした先の自分をイメージするのではなくて、やっている今この瞬間に集中することが大切です。
結果が大切なのではなくて、そのプロセスが如何に充実していたかが重要なのです。
人生がいつ終わるかわからないとなると、やっていることのほとんどは目的や目標に到達することなく終わることでしょう。
だというのに、目標や目的を達成することだけに意味を置くのはおかしいですし、プロセスの先にしか結果はないのです。
だとしたら、私たちが本当にすべきことは技巧や結果、周囲の期待とかい左右されるのではなくて、自分が悔いを残さないように今この瞬間に集中して生きていくことが大切なのではないかと思います。
哲学者セネカも著書「人生の短さについて」の中で、「我々が人生の時間を短くしているのだ」と言っています。
これは本当に大切なことをやらずに、現実から目をそらして、気を紛らわせるもの、人生が有限であるということから目を背けさせてくれるものに意識を向けさせることに他なりません。
長くなりましたが私が本当に大切だと思うことは「人生は今この瞬間の連続」であるということ。
自分が本当にやりたいと思うなら、できるかできないかなんて関係ありません。
私が書いている今この文章だって、決して上手ではないけれど、心が湧きたって仕方なくて、書きたいと思う気持ちが書かせています。
これが本来の自然なことだと思うのです。
その中でもっと表現豊かになりたいとか、他にどんな書き方があるんだろうと興味を持って調べたり、学んだりすることは意味があります。
それはよりプロセスを楽しむためにやることだからです。
私も先延ばしにしたり、現実逃避をすることもあります。
それでも、人生を悔いなく過ごすために、自分にできることを精一杯やっていきたいと感じています。
是非、皆さんも自分のやりたいことを欠かさずやって、悔いのない人生を過ごしましょう。
興味がありましたら、紹介した2つの著書を是非読んでください。
きっと、毎日を悔いなく過ごしたくなるでしょう。
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