自作物語~第四作目「約束」~

2022年7月6日

第四作目「約束」

私は生きなければいけない。
私は幸せにならないといけない。
そうでないと・・・・・報われない。
大切な約束があるから。
幼い頃に交わした、決して忘れることのできない約束・・・。
私は・・・その為に生きているのだから。

・・・・・・・・・・・・・・

「ゆかり。ご飯できたわよ。」
「はーい。今行く。」
母に呼ばれて私はリビングに急ぐ。
今日の夕飯は私の好きなハンバーグで、何日も前から楽しみにしていたのだ。
私がリビングに着くと
「いい匂い。美味しそう!いただきまーす」と言う声が聞こえてきた。
どうやら妹の方が一歩早かったようだ。
「美味しい!」
妹のご機嫌な声が聞こえる。
「お父さんは?」
「今日は少し遅くなるみたい。」
「そっか。大変だね。」
ブーーーン
携帯電話のバイブレーションが振動する。
「電話が掛かってきたみたい。ちょっと出てくるね。」
私はそう言うとリビングを出て、部屋に戻り電話に出た。
「もしもし。エリ?どうしたの?」
「ゆかり…私は…なんでこんなことになるの…」
エリは泣きながら呟くように言った。
「エリ!何があったの?」
「私が何をしたって言うの?私は精一杯やったのに・・・、一生懸命やったのに・・・。どうしようもなかった。なんで…なんで」
「エリ…」
プツン
ツーツーツーツー

・・・・・・・・・・・・・・・

切ってしまった。
話を聞いて欲しかったはずなのに、何故かゆかりの幸せそうな声を聴いたら堪らなくなってしまったのだ。
ゆかりは私の大切な親友だ。
そんな親友に対してなんてことをしてしまったのか・・・。
まあ、でもいいのだ。
私はもうどうにもならない。
私の運命は決してしまった。
私には絶望の未来しかないのだから。

半年前、私は自分の人生を決定づけるものを見てしまったのだ。
その頃学校ではとある話が話題になっていた。
ある生徒の書く「絵」を見ると不思議なことが起こるというものだ。
その生徒は私と同じクラスメートで、大人しい男子生徒という印象しかない。
私は好奇心に駆られ絵を描いて見せてもらうことにした。
ある日の放課後、その生徒に「不思議な絵を描いて見せてくれない?」とお願いをしたところ、彼は「・・・わかった。でも、楽しいものじゃないよ。未来を見ることができる絵なんだ。それでもいいの?」と言ってきた。
未来を見られる絵?そんなものが仮にあるとしたら、是非見たいと思うのが人情ではないだろうか?
楽しいものかどうかは本人の捉え方次第だと彼に言うと「そう言うのならわかったよ。」と承諾してくれた。
「それじゃそこに座って」と彼が促したので、椅子に座ると「君をモデルに絵を描くからじっとしていてね。」と言ってきた。
「わ・・・私の絵を描くの?」
「そうだよ。」
未来を見るための絵は見たい本人をモデルにする必要があるのだという。
じっと見つめられながら絵を描かれるのは恥ずかしいながらもドキドキした。
彼が絵を描き終わると直ぐ様絵を見せてもらった。
するとそこに描いてあったのは痩せ細り弱った私が描かれていた。
「ちょっと・・・何よこの絵・・・」
絵を見てショックを受けていた私は茫然としてしまっていた。
そして気がつくと、どういうわけか病院のとある1室にいた。
病室は個室でベットと小さなテーブルがあるだけの簡素な作りだ。
ベットは天井から掛かっているカーテンで仕切られていて、カーテンにこの部屋の患者であろう人の影が見える。
私はいつの間に病院に来たのだろう?
そんなことを考えながらも先程の絵に描かれた自分の姿を思い出す。
あの絵はいくら何でも酷いんじゃない?
そう思っていたが一瞬でその思いは消えてなくなった。
病院のベッドの患者を見ようとベッドの正面に立つ。
そこには先程見た絵のように変わり果てた自分がいた。
これは…一体なんなの!?
私が戸惑っていると変わり果てた私が喋り始めた。
「どうあがいても死を待つだけなら、いっそ死なせてくれたら良いのに…。不公平だよ。皆元気なのに。私だけ…私だけ…」
泣きながら、恨めしそうに窓を見ている。
「もし、私が元気だったら、何していたんだろう?」
やつれた私がポツリと呟く。
何…これは…なんなの!?
・・・・・・・・・・

ハッ。
気がつくと私は教室に戻ってきていた。
「ねえ、私一体何を見たの?病院に私がいて・・・それで・・・」
「…君が見たのは君自身の未来だよ。信じられないかもしれないけどね。」
先程の光景が未来であると言われても、信じられるわけがない。
私は怖くなって、慌てて走り去ってきてしまった。
今私の身体には何の不調もない。
何ならこれまで健康にとても気を遣って生きてきたのだ。
その私がどうしてあんなになってしまうというのだ。
ありえないでしょ。
夢よ、夢を見たのよ・・・。

しかし、学校で見た光景があまりにリアルで生々しかったので、怖くなった私はある方法を考えた。
病気になる可能性があるなら、今から徹底的に健康的な生活をすれば良いのよ。
それに人間ドックで細かく調べてもらえば病気を早期発見ができるかもしれない。
そう、そもそも病気にならなければ何の問題ないのだ。
その日から私は徹底的に健康的な生活を送ることにした。
睡眠時間を確保し、食事は栄養バランスを考えて、筋トレも始めて…とあらゆる手を尽くした。
その結果私はどんどん健康的になり、病気になるなんてとても思えないような体になった。

絵を見せてもらってから半年が経ったときに異変が起き始めた。
何だか毎日気だるくて、気持ちも悪くて、何も手に付かなくなるようになったのだ。
病院に行って見てもらうと膵臓がんだった。
ステージ4という、もうどうにもならない状態だった。
すい臓は沈黙の臓器と呼ばれる器官で、異常が起きてから発見されるまでが遅れることで知られている。
まさか自分が膵臓がんになっているとは思ってもいなかった。
まだ学生なのよ!
まして、ステージ4ということは私があの絵を見る前からすでに病気は進行していたのだ。
何だったのあの努力の日々は・・・。
毎日嫌いだけど、栄養のある食事を摂って、筋トレもしたのよ。
学校から帰ってきたら、急いで課題を終わらせて、9時間睡眠ができるように確保していたのよ。
・・・なのに・・・どうして・・・。
こんなことになるの・・・。

あの日から私は絶望を抱えて生きてきた。
幸せそうな人たちや元気そうな人たちを見ると恨めしく思って、まともに話ができなくなった。
何もかもが嫌で、恨めしくて嫌いで、いっそ世界が滅んで皆終わってしまえばいいのにとそんなことばかり思っていた。
同時にこのまま私は死んでいくのかと思うと、不安で仕方なかった。
何のために私は今生きているのだろうと考えずにはいられなかった。
ただ死を待って、周りを呪って生きるくらいなら、いっそ死んでしまった方がよいのではないだろうか?
頭の中がごちゃごちゃしてきて、どうにもならなくなってきた。

ピンポーン。
次の日家のインターホンが鳴った。
ゆかりが訪ねてきた。
昨日あれから何度もゆかりから着信があったがそれを全て無視していたので、心配になってきてくれたのだろう。
今まではそれがとても嬉しかったが、今は何だかどろどろした負の感情が沸き上がって来るだけだった。
体調は割りと安定していたので、ゆかりと合うことにした。
「エリ、大丈夫?昨日は電話があったけどうまく繋がらなくてごめんね。」
ゆかりは切られたのではなく、電波の調子が悪かったと思っているらしい。
私が意図してやったことなのに…また負の感情が沸き起こる。
「気にしないで。私が気分が悪くなって切ったの。」
感情を込めずに淡々と言った。
「そうだったの。今は体調はいいの?」
良いわけ無いでしょ。
ガンなのよ。
馬鹿なの?
「まあ、今は落ち着いてるわ」
「そっか。なら良かった。」
全然良くないわよ。
「今日はね、エリに話したいことがあってきたの。」
「話したいこと?」
「うん。エリ…未来を見たでしょ?」
「!?」
「やっぱりそうだったんだ。丁度半年くらい前からエリの様子がおかしかったから何となく気づいていたのだけれど。」
「何でゆかりが絵の事を知っているの?」
「今日来たのはその事で話があってきたの。」
絵のことで話?
一体何だろう?
沸き上がっていた負の感情がどこかに消え去り、ゆかりの言葉に耳を澄ませた。
「エリが見たあの絵は誰にでも見られるものじゃないの。絵を見られるのは運命の分岐点が近づいている人だけなの。」
「運命の分岐点?何そのライトノベルでありそうなワード」
「私も言ってて少し恥ずかしいけど、他に表現の方法がわからないから…」
ゆかりは顔を赤くしながら話を続ける。
「運命の分岐点は絵で見た光景のことで、そこで運命が大きく分かれるの。ただし、運命の分岐点は必ず訪れるものだから、事前にどんな対策をしても結果は変わらないわ。」
結果は変わらない・・・。
確かにどんなに対策をとっても結局何も変わらなかった。
私はがんになってしまった。
もう治ることもまして、これから先の未来がほとんどないことを意味している。
「だったら・・・あの絵に何の意味があるの?分岐点が近づいている人にしか見れない?変わることのない未来を見せられて、何をしたらいいのよ!苦しいだけじゃない!わかってるの?私、すい臓がんで死ぬのよ!もう・・・治らないのよ。」
溢れ出る感情が止まらない。
「どうして私だけこんなに苦しいのよ。なんでこんな目に合わないといけないのよ。私は・・・」
「・・・運命の分岐点を見ることができるのはほんの一握りの人なの。誰もが見られるわけじゃない。そして、運命の分岐点を見ることができた人に与えられるチャンス。それはどのようにその未来を捉えるかそれだけが救いなの。」
・・・救い?
救われないのに救い?
「私はどうあっても助からないのにそこに救いがあるっていうの?あなたはまだ生きていられるからいいかもしれないけど、私はもうこの先はないのよ!!」
思わず彼女に対して怒鳴り声をあげてしまった。
だって何がわかるというのだろう?
私のこの恐怖も苦しさも分かるわけがない。
・・・少しの沈黙の後ゆかりが再び話し始めた。
「ごめんね。エリが何を見たのか私にはわからない。それでもね、それでも、私は救いがあるって断言できる!」
「・・・・・」
彼女があまりに力強く、確固たる意思をもって言うので、驚いて何も言えなかった。
しかし、ゆかりが次に発した言葉に私は驚愕した。
「私は・・・過去に行ったことがあるの。どうしても、償いたいことがあったから…」
「か、過去に行った!?そんなの信じられるわけ無いじゃない。アニメじゃないのよ!」
「信じられないよね。でも、本当なんだ。…10年前にある事故があったの。買い物に来ていた家族を巻き込んだ事故が。」
「10年前の事故?事故なんてあまりに沢山合って覚えていないけれど…」
「ショッピングモールで起きた事故よ。…私が事故を引き起こしたの。」
「え?」
事故を引き起こした?
「その事故に巻き込まれて、私の幼馴染みの家族をが亡くなったわ…」
「・・・・・・・」
話が急展開で、尚且つ重い話だったので自分ががんであることなど忘れてしまった。
「私はずっとどうやって罪を償ったらいいのか考えてた。私の人生の全てを彼に捧げても、失った命は戻ってこない。それでも、少しでも罪を償えるならって、私は幼馴染みの彼のためになることだけをして、残りの人生を生きることを決めたの。そんなあるとき、これもまたびっくりの話だけど、私は未来の自分に会った。そして言われたの。過去を変えたくないかって?」
「過去を変える?」
「ええ。私は間髪いれずに過去を変えたいって言ってしまったわ。」
「別に悪いことじゃないでしょう?幼馴染みの親が助かるのよ?」
「私もそう思ってた。でも、未来の私はその答えを聞いて、本当に悲しそうな顔をしたの。そして言ったわ。「貴女にとってこれまでの人生は簡単に投げ出せるくらいのものだったのね。」ってね。」
「未来の自分からそう言われたの?自分から聞いたくせに?」
「私を試していたんだと思う。私が自分の罪から逃げるために全てを捨ててしまうことを…。」
「幼馴染みを救うことでもあるじゃない?」
「それでも、私の本心は罪の意識から逃れることだったから。自分にはうそはつけなかったわ」
「・・・それって悪いことなの?嫌なことから逃げてはいけないの?」
「逃げてもいいんだよ。寧ろ逃げた方が良いこともあるの。けれど、皆との思い出まで消えてしまう。私を支えてくれた人、仲の良かった友達…そんな大切なものを私はあっさり切り捨てようとしたの。」
「でも、それは…」
仕方無いじゃないか。
もしも私が同じ立場であったなら、悩むことなくやっていただろう。
「私も仕方ないじゃないって思ってた。でも、あの時過去を変えないでよかった。私は・・・本当に大切なものを失うところだった。じゃなかったら今こうして話をすることもできないもの。」
「・・・・。実は私ずっと後悔をしていることがあるの。」
「後悔していること?」
ゆかりの話に触発された私は思い切って話をしてみることにした。
どうせ死んでしまうのなら誰かに聞いて欲しいという思いもあるし。
「私ね。実は妹がいたの。5歳の頃に病気で死んじゃったけどね。でね、その時に私も妹と同じ病気に罹っていたの。けれど、私だけは助かったの。妹を犠牲にしてね。」
「妹さんを犠牲に・・・?」
「そうよ。妹よりも体力があった私に医者は「このままだと両方助からない」と言って妹の元気な部分の臓器を移植することを提案したの。両親は断腸の思いで手術を受け入れたわ。妹はもう意識が無かったから・・・。」
「・・・・・。」
「それで私は生き延びた。結局私も長生きはできそうにないけれどね。妹が時間をくれたのに私は何もできなかった。両親を悲しませることになってしまった。過去を変えることができるなら、私は・・・妹に生きて欲しかった。手術が成功するのかは分からないけど、妹が生きたほうがよかったんじゃないかって。こんな風に身勝手なことばかり考えるお姉ちゃんはいらないよね?ってね。」
「・・・・・・・・」
「こんな風に考えること自体が妹を傷つけることだってわかってる。でも・・・、仕方ないじゃない。私には前向きに生きることができないのよ。どうしたって私には・・・。自分の至らなさを放り投げて身勝手に振舞うことしかできないのよ。・・・・・バカみたいよね。」
「そうだね。バカみたいね。」
ゆかりのこれまでの話のトーンとは明らかに違う。
重く、静かな怒りが込められているように聞こえた。
「ど、どうしたの?何を怒っているの?」
「・・・もしも、自分の大切な人が自分のことを蔑ろにしたら嫌だと思わない?」
それは嫌だろう。
自分の両親が自分たちのことを貶めて居たら私はそんなことを言わないで欲しいと思うだろう。
だって自分にとって大切なんだから・・・。
「あ・・・。」
自分でもわかるほど間抜けな声を出していた。
ゆかりの怒りの意味が分かった。
私は自分のことばかり考えていたのだ。
だけど、その怒りはとてもうれしかった。
ずっと・・・ずっと・・・心に抱えていたのだ。
「ごめんね。ゆかり。私は・・・ずっと自分のことばかりで・・・。でも、ずっと辛くて。妹の分も長生きして、いつか必ず、同じように病気で苦しんでいる人を支えて上げたいって思っていたのに・・・、だから私は自分の将来のことが知りたかったの。元気に生きられるのかどうかではなくて、私は生きなければいけなかったの。あの絵を見て、私は絶望したわ。でも、受け入れられなくて、変えようとあがいたわ。・・・私が死んじゃったら・・・お父さんとお母さんはどうなっちゃうのか心配だもの。妹を亡くして、私まで・・・居なくなったら・・・、不安が一気に溢れてきて仕方ないの。・・・怖いよ。死にたくないよ。妹の分まで生きたいよ。もっと・・・お母さんとお父さんと一緒に居たいよ。ゆかりともっとたくさん遊びたかったよ・・・。」
溢れ出る言葉の嵐。
自分の感情と一緒に全てが流れていくようだ。
涙も止まらない。
嗚咽が止まらない。
抱えていた全ての重荷を下ろしているかのような感覚だ。
ああ、ああ、ああ、あああああああああああああああああああああああああ。
消えてしまいたい。
今この瞬間に悲しみも苦しみも絶望も感じないように・・・。
何より抑えきれないこの感情をもう感じ続けることなどできない。
もう・・・私は・・・・。
ギュッ
暖かい抱擁が私を包んだ。
「エリ・・・。私が・・・そばにいるから。気持ちを全部受け止めるから・・・思いっきり泣いていいんだよ。もっと思っていること全部吐き出して。もっとエリの感じていることを知りたいよ。大好きな・・・一番の親友だもの!」
「ゆかり・・・。ありがとう。」
私はこれまでの思いのたけを全てゆかりにぶつけた。
ゆかりもまた、これまであった出来事を私にぶつけてきた。
苦しい思いや楽しい思いを本気で心の底から交し合えた。
そうか・・・、これが私の求めていたことだったんだ。
ずっと誰かと本気で向き合って、お互いの存在を認め合いたかったんだ。
そして・・・妹が・・・私がいたことを誰かに覚えていてほしかったんだ。
「ゆかり、私決めたわ・・・・。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お母さん、あのお話ししてー」
「瑠璃はあのお話大好きね。わかったわ。このお話をしたら、寝ましょうね。」
「はーい!」
「あるところに小さな女の子が居ました。
その女の子は病気を患いて、長くは生きられないだろうと言われていました。
けれど、女の子を助けてくれた優しいお姉さんがいたのです。
お姉さんは女の子と同じように重い病気を患っていたので、苦しさが痛いほどわかりました。
そこでお姉さんは力を振り絞って、女の子の病気を治すためにお姉さんの体の一部を分けてあげたのです。
そして、病気だった女の子はどんどん元気になりました。
今では女の子は元気になり、沢山の人を幸せにしようと願っているのでした。
時々嫌なことがあってもお姉ちゃんが見守ってくれているので安心です。
そして、女の子はお姉ちゃんと約束しました。
これから先どんなことがあっても毎日を大切に過ごそうねと。
女の子は約束を守って、毎日を大切にするのでした。
いつまでも・・・ずっといつまでも・・・。おしまい。」
「いいお話だった!」
「そうね。本当に・・・本当に・・・。」
「お母さん。また、お姉ちゃんに会えるよね?」
「・・・うん。きっと、きっと会えるわ。瑠璃が忘れない限りはね!」
「絶対忘れないもん。ありがとうエリお姉ちゃん!また、会おうね!」
瑠璃はお姉ちゃんのことを忘れないだろう。
大事な約束をしたのだから・・・。

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