【なぜ後悔する選択をする?】限りある時間の使い方 ~3つのポイント~

皆さんは今充実した毎日を送っていますか?

本当はやりたいことや変えたいと感じていることがあるにも関わらず、何もしていないということはございませんか?

今回紹介する書籍「限りある時間の使い方」はタイムマネジメント系の本ではありません。

どちらかというと、人生哲学について踏み込んでいる内容と言っても差し支えないと思います。

本書は生産性を向上させることやタスク管理についての知識を提供するものではありません。

結論から言うと…

・人生とは有限であること

・何をやり何をやらないのかを取捨選択すること

・全てのことを実行することは不可能であること

これらを様々な研究や実例を交えて、読者に突き付けてくる内容となっています。

中には読んでいて苦しいという方もいると思います。

しかし、本書を読んで現実に立ち返ったときに、私たちは本当に意義のある時間を生きることができるようになるのです。

人生をその手に取り戻して、限りある人生を後悔して生きるのか?それとも、自分で選んで道を切り開いていくのかはその人次第です。

今回は「限りある時間の使い方」の中から、「3つ重要だと感じたポイント」を紹介したいと思います。

それでは早速参りましょう。

人生とは有限である

1つ目のポイントは「人生は有限である」ということ。

本書の中で私たちは「有限性に直面することを自分が選択するかどうか」という主張をしている。

これは人の限られた時間の中で、無数にある選択肢の中から、自らの責任でそれを選び取って生きていくのかどうかという問いのことです。

私たちは日々あらゆる決断に迫られています。

朝起きて、散歩をするのかしないのか、コーヒーを飲むのか飲まないのかといった些細なことから…

転職をするのか独立をするのか、恋人と別れるのか別れないのか等、深くて重い決断をしなければなりません。

また、本書では更にもう一つ「今日が最後の瞬間であるかもしれない」という感覚を「最後になりうるんだという意識」の下で決断することを求めている。

私たちはいつでも重要な決断を先送りにして、向き合うべき現実から目を背けてしまいがちです。

仕事が嫌だと思っているのにだらだらと続けていたり、やりたいことがあるのに先送りにしたり、不安があるのにそこに目を向けずに目をそらしてしまう。

本書ではきっぱりと「何かを捨てて、何かを選ぶという選択をすること」が自分の人生を生きることに繋がると断じている。

アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズの著書「自動的に夢がかなっていく ブレインプログラミング」という書籍の中でも以下のように述べている。

私たちが今直面している現実は自らが望んだ結果であること。誰のせいでもなく、全てが自分の責任である。

生まれた環境、通っていた学校、会社、コミュニティの責任ではなく、全ては自分の責任で今の現実があるということ。

これを聞くと仕方ない部分があるではないかと感じる方もいらっしゃると思います。

しかしながら、人生のあらゆることが自分の責任であると考えたときに、初めて人は本気で生きていくことができるのです。

自分以外の誰かのせいにしたり、過去の環境・境遇・世界の無常さを嘆いても、何も変わることはありません

寧ろ自分ではどうにもならないことに原因や責任を求めて、無力感や絶望感に苛まれるだけです。

つまり、「人生は限られているという現実と向き合い、今ある現実は全て自分の責任であること」を受け入れたときに、生きていく充実感や希望を得ることができるのです。

これを受け入れることは容易ではありませんが、今この瞬間から実践できることでもあります。

人生の有限性を受け入れて、本当に望む生き方に繋がる選択をしていくかどうかは私たち次第ということです。

人生には今この瞬間しかない

2つ目のポイントは「人生には今この瞬間しかない」ということ。

マインドフルネス瞑想などでも用いられている、「今」という瞬間に意識を集中させると言うのがありますよね。

なぜ、今この瞬間に集中することが必要なのでしょうか?

それは先にも述べたように人生とは有限であるためです。

人生が有限であるからこそ、今この時に集中して、後悔のしない選択をすることが重要なのです。

しかし、時間が有限であるという話を聞いたときに、「時間を有効活用すること」が重要だと考えて、時短術を学んだり、作業を効率化することに時間を使ってしまう人がいると本書で述べられています。

時間を上手く使おうとすればするほど、現在という時間は未来の為の通過点にしかならなくなります。

つまり、私たちが今やっていることは何かに対する準備期間であると考えてしまっているのではないかと警鐘を鳴らしています。

今を準備期間だと考えるのは、永久に「今」という瞬間が満たされることはなくて、いつかの為の行動になってしまうのです。

作者の「オリバー・バークマン」も自身を生産性オタクと呼称し、いつかの将来の為にしか行動ができなかったことを語っています。

これを打破するためには、「あらゆる瞬間は最後の瞬間」であることを意識すること。

将来や未来の為に行動をすることもある面では必要でありますが、同時に「今この瞬間を充実させる」ことも同じくらいに重要であるということ。

今を充実させて、その結果として未来も良くなっていくという視点を持つことができなければ、永遠に満たされることなく、いつかの為に努力を続けることになってしまいます。

未来の為ではなく、充実した今を積み上げることによって人生は良い方向に向かっていくことを意識しましょう!

それしかできないことをする

3つ目は本書の最終章のタイトルになっている「それしかできないことをする」です。

本書の中でユングが正しい生き方について質問を受けたときの回答が載っている。

どう生きるべきかという質問に、答えがありません。

人はただ、自分に出来るように生きるだけです。唯一の正しい生き方などありません。

限りある時間の使い方 「それしかできないことをする」より

私たちが生きる上での絶対的な正しい生き方はなく、自らの力で臨む人生を切り開いていくことが重要であると本書でも述べられています。

私たちは自分の行動が正しいのかどうかなどわかりません。

それでも、私たちは人生の目標に向かって次にするべきことをするのです。

様々な誘惑や迷いが私たちの目の前に来たとしても、自分が求めるものに従って、行動を続ければよいのです。

寧ろそれ以外はやらなくていいし、それ以外はできないのです。

それ以外ができないということは裏を返すとそれしかしなくて良いことだとも語られています。

日々迷いながらでも、今を生きることを忘れず、向かいたい先に向かって行動を続ける限り、私たちはその生の最後に本当に求めるものへと向かってきたことに気付いて、後悔を感じることなく穏やかに過ごすことができるのでしょう。

まとめ

今回お伝えしたポイントは

・人生とは有限である

・人生には今この瞬間しかない

・それしかできないことをする

の3つです。

時間は戻ることはなく、進み続けます。

今この瞬間を精一杯生きて、後悔しない自分だけの人生を切り開いていきましょう!

本記事が皆様の人生を充実させる、きっかけとなれたなら幸いです。

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